インド占星術 インド占星術で相性を鑑定する方法 サラ 2025年10月1日 インド占星術で相性を観るときは、西洋占星術の「太陽星座同士の相性」といったシンプルな見方よりも、かなり体系的で複雑です。相性(クンダリ・マッチング)は「結婚」「ビジネスパートナー」「親子」など目的によって重点を置くポイントも変わります。代表的な観点を整理するとこうなります。 1. ナクシャトラ(宿曜)の相性 出生時の月が位置するナクシャトラ(27宿)は、インド占星術で最も重視される相性判定の基準です。 アシュタ・クータ(8項目マッチング)インドの伝統的な結婚相性判定で、36点満点のうち18点以上が合格ラインとされます。項目には「精神的調和」「性格の調和」「子孫運」「健康」「家系とのつながり」などが含まれます。 2. 月とラグナ(上昇宮)の関係 月(心・感情)同士のつながり:安心感や親密さを示す。 ラグナ(アセンダント=生まれた瞬間の東の地平線)と相手の月・金星・木星の関係を見る:日常生活のリズムや価値観の一致。 3. 金星・火星・木星の相性 金星:恋愛・結婚の愛情面。相手のラグナや月と調和しているか。 火星(マンガリック・ドーシャ):火星の位置による結婚生活のトラブルリスク。 木星:女性のチャートでは夫運を示す。相手のラグナや金星との関係で安定度を見る。 4. ハウス間の重なり 相手の惑星が自分の7室(結婚)、5室(恋愛)、11室(友人・協力者)に入ると、関係性が強く結ばれやすい。 逆に6室(争い)、8室(困難)、12室(損失)への強い影響は試練を示す。 5. ダシャー(運気の時期) 二人のマハーダシャー(人生の主運気)が同じか似た性質だと歩調が合いやすい。 片方が成長期で片方が試練期だとズレが生じやすい。 6. 分割図(特にD9ナヴァムシャ) D9(ナヴァムシャ図)は結婚生活や本質的なパートナーシップを観る分割図。 本命のホロスコープで相性がよくても、D9で衝突が多い配置なら結婚後に課題が出ることがある。 まとめ インド占星術の相性鑑定は、 ナクシャトラ(アシュタ・クータ)での点数化 月・ラグナ・金星・木星のつながり ハウスの重なりと惑星の影響 ダシャーと分割図での裏付けを総合的に見て判断します。 つまり「この人は合う/合わない」という単純な判定ではなく、「どの面で調和があるか」「どの時期に関係が深まるか」「どこで努力や工夫が必要か」を読み解くのが特徴です。 ここからさらに深めるなら、実際のチャートを例にしながら「アシュタ・クータの点数計算」や「D9の具体的な惑星配置」まで掘り下げるのが良いと思います。 Post Views: 20
インド占星術で相性を観るときは、西洋占星術の「太陽星座同士の相性」といったシンプルな見方よりも、かなり体系的で複雑です。相性(クンダリ・マッチング)は「結婚」「ビジネスパートナー」「親子」など目的によって重点を置くポイントも変わります。代表的な観点を整理するとこうなります。 1. ナクシャトラ(宿曜)の相性 出生時の月が位置するナクシャトラ(27宿)は、インド占星術で最も重視される相性判定の基準です。 アシュタ・クータ(8項目マッチング)インドの伝統的な結婚相性判定で、36点満点のうち18点以上が合格ラインとされます。項目には「精神的調和」「性格の調和」「子孫運」「健康」「家系とのつながり」などが含まれます。 2. 月とラグナ(上昇宮)の関係 月(心・感情)同士のつながり:安心感や親密さを示す。 ラグナ(アセンダント=生まれた瞬間の東の地平線)と相手の月・金星・木星の関係を見る:日常生活のリズムや価値観の一致。 3. 金星・火星・木星の相性 金星:恋愛・結婚の愛情面。相手のラグナや月と調和しているか。 火星(マンガリック・ドーシャ):火星の位置による結婚生活のトラブルリスク。 木星:女性のチャートでは夫運を示す。相手のラグナや金星との関係で安定度を見る。 4. ハウス間の重なり 相手の惑星が自分の7室(結婚)、5室(恋愛)、11室(友人・協力者)に入ると、関係性が強く結ばれやすい。 逆に6室(争い)、8室(困難)、12室(損失)への強い影響は試練を示す。 5. ダシャー(運気の時期) 二人のマハーダシャー(人生の主運気)が同じか似た性質だと歩調が合いやすい。 片方が成長期で片方が試練期だとズレが生じやすい。 6. 分割図(特にD9ナヴァムシャ) D9(ナヴァムシャ図)は結婚生活や本質的なパートナーシップを観る分割図。 本命のホロスコープで相性がよくても、D9で衝突が多い配置なら結婚後に課題が出ることがある。 まとめ インド占星術の相性鑑定は、 ナクシャトラ(アシュタ・クータ)での点数化 月・ラグナ・金星・木星のつながり ハウスの重なりと惑星の影響 ダシャーと分割図での裏付けを総合的に見て判断します。 つまり「この人は合う/合わない」という単純な判定ではなく、「どの面で調和があるか」「どの時期に関係が深まるか」「どこで努力や工夫が必要か」を読み解くのが特徴です。 ここからさらに深めるなら、実際のチャートを例にしながら「アシュタ・クータの点数計算」や「D9の具体的な惑星配置」まで掘り下げるのが良いと思います。